お店の発信
「今日、何を投稿しよう?」お店のメモから、AIでSNS投稿を作る方法
「今日、何を投稿しよう」。スマートフォンを開いたまま、手が止まる。そんな日が続くと、SNSの更新は少しずつ間があいていきます。
止まる理由の多くは、文章が書けないことではなく、「何を書くか」が決まらないことです。そこで、お店で起きた小さなことを短いメモにして、AIに投稿文の下書きを頼む方法があります。
今回は架空のリラクゼーションサロンを例に、1日分のメモからInstagramの投稿文を3案作る流れをご紹介します。掲載する店舗情報や文章はサンプルです。
まずは、今日あったことをメモにする
お店の設定は、前回の記事と同じです。
- 完全予約制の小さなサロン
- 個室で、一組ずつ対応
- アロマトリートメントは60分、6,600円(税込)
- 用意した3種類から香りを選べる
そして、今日のメモはこの4行です。きれいな文章にする必要はありません。思い出した順に書くだけで大丈夫です。
- 新しい香り(ゆず)が届いた。柑橘系はこれで2種類目
- 今週は木曜の午後に空きがある
- お客さまに「途中で眠ってしまった」と言われた
- 雨で、いつもより静かな一日だった
ここで大事なのは、売りたいことより「起きたこと」を書くことです。起きたことには、その日にしかない具体さがあります。
AIには、投稿の目的と決まりを伝える
メモを渡すときは、どこに載せる文章で、何を守ってほしいかを一緒に伝えます。例えば、こんな入力文が使えます。
次のお店の情報と今日のメモをもとに、Instagramの投稿文を3案作ってください。1案は150字程度。押しつけがましくならないよう、お店の言葉でやわらかく。ハッシュタグは5つまで。効果を言い切る表現は使わないでください。メモにないことは足さず、分からないことは質問してください。
[ここにお店の情報と今日のメモを貼ります]
「効果を言い切らない」「メモにないことを足さない」の2つは、毎回入れておくと安心です。AIは気を利かせて、書いていない特徴を補ってしまうことがあります。
投稿文にすると、こんな形になります
今回のメモから作成した3案です。
案1|新しい香り
新しい香りが届きました。今回は、ゆず。柑橘系はこれで2種類目です。施術の前に3種類の香りをお試しいただけますので、その日の気分で選んでみてください。
#アロマトリートメント #完全予約制 #個室サロン #ゆずの香り #自分のための時間
案2|今週の空き
今週は、木曜の午後に少し空きがあります。平日の昼間、個室で60分、誰にも邪魔されない時間はいかがでしょうか。ご予約はプロフィールのリンクから。
#完全予約制 #平日のご褒美 #個室サロン #アロマトリートメント #木曜午後
案3|お客さまの一言
「途中で眠ってしまった」と、施術のあとに教えてくださった方がいました。眠ってしまって大丈夫です。むしろ、そのくらい力を抜いていただけたら嬉しいです。
#アロマトリートメント #眠ってしまって大丈夫 #個室サロン #完全予約制 #ゆっくりする時間
4行のメモが、3つの違う投稿になりました。同じ日のことでも、切り口を変えれば投稿は増やせます。
載せる前に、人が確かめること
下書きが出てきたら、次の点を確認します。
- 空きの曜日や料金など、事実が今の状態と合っているか
- 「疲れが取れる」「体質が変わる」のような、効果を言い切る言葉が入っていないか
- お客さまの言葉を載せるときは、ご本人の了承を得ているか。誰のことか分かる情報が入っていないか
- 自分がお客さまに話す言葉として、自然か
案3のように、お客さまの言葉を使う投稿はとくに注意が必要です。了承がとれないときは、「そう言っていただけることがあります」のように、一般的な言い方に変えます。
写真は、自分で撮ったものを使います。AIが作った文章に、AIが作った店内の画像を合わせると、実際のお店と違う印象を与えてしまいます。
お店らしい言葉に整える
出てきた文章は、そのまま使うより、少し手を入れたほうがお店らしくなります。
- 語尾を、ふだん話している調子に近づける
- 絵文字を使うお店なら、いつもの量だけ足す
- 「お客さま」「ゲスト」など、いつもの呼び方にそろえる
直すのは1か所か2か所で十分です。全部を書き直すなら、最初から自分で書くのと変わらなくなってしまいます。
続けるコツは、メモをためること
毎日投稿する必要はありません。まずは、気づいたことを1日1行ずつメモに残す。週に一度、たまったメモをまとめてAIに渡して、3案から1つ選んで投稿する。このくらいの間隔で続けられれば十分です。
今回ご紹介したのは、文章の作成例です。投稿が予約につながるかどうかは、写真やプロフィールの整え方なども含めて、公開後に確かめていく必要があります。まずは「今日あったことが、お店の言葉で投稿になっているか」を見てみてください。